皆さんこんにちは!「デジモンパートナーズ」の運営や、新作映画『デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING』でアシスタントプロデューサーを務める下村です。この記事は、「最高のデジモンプロデューサー」を目指しながら、デジモンファンの皆さんにさまざまなレポートを発信していこうという連載企画です。
本日は、第3回〈キャラクターデザイン〉編をお届けします。
7月30日に開催された「デジフェス2022」では、新作映画の冒頭シーン&正式タイトル『デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING』が公開され、登場キャラクターたちの姿がお披露目されました。
そこで今回は、アニメ制作のまさしく「顔」を作る「キャラクターデザイン」についてのレポートです。
今作では大輔たち『02』の2012年時のキャラクターになりますが、基本的に『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』のデザインがベースになっているとのこと。そこで、『LAST EVOLUTION 絆』の際はどのようにキャラクターデザインの作業を進行したのかを、木下プロデューサーに聞いてみました。
まずはこちら、『デジモンアドベンチャー02』放送当時のキャラクター対比表です。
この資料を参考に、物語の舞台である2010年時点でのキャラクターの性格や身長、現在やっていることなどを、田口智久監督、関弘美プロデューサーと決めていきました。そして、キャラクターデザインを担当する中鶴勝祥さんへ。制作を依頼する際にキャラクターに関する内容をお伝えし、イメージを膨らませてデザインしていただいたそうです。
このテキストは、実際に田口監督たちと一緒に決めた、キャラのプロフィール内容の一部です。中鶴さんにキャラクターデザインを依頼した際のポイントは、過去に中鶴さんご自身が作った2002年当時の小学生時代の手足が大きいデザインから、背を伸ばし頭身を高くするという点。そこに、大輔の場合は「まっすぐ育ち、小学生の時の印象から変わらない」というイメージをお伝えしました。その結果、田口監督や木下プロデューサーのイメージ通りの大ラフがあがり、さらに中鶴さんから甚平を着るアイデアが出てきたとのことです。
ここからは、アニメーション用のキャラクターデザイン制作へ。立川聖治さんに依頼し、衣装違いなども制作しながら細かいデザインを整理していき、大輔の雰囲気を深めていきました。
このような流れで、『02』メンバー全員のキャラクターデザインは完成していきました。
そして、今回の『THE BEGINNING』の大輔がこちらです!
これは、2012年2月時点の大輔です。容姿は『LAST EVOLUTION 絆』が元になっていますが、冬服は『02』も参考にしつつキャラクターデザインに落とし込んでいったそう。
こうして完成したキャラクターデザインを使用して、さまざまなアニメーションが制作されていくんですね!
〈今回のまとめ〉
▶監督たちと考えたキャラの設定やイメージを、キャラデザ担当者にきっちりと伝達することが大事!
▶イメージがしっかり伝わっていれば、キャラデザ担当者からよりよいアイデアが生まれてくることも!?
次回も、この先の工程についてレポートを発信する予定です! お楽しみに♪