皆さんこんにちは!「デジモンパートナーズ」の運営や、デジモン新作映画でアシスタントプロデューサーを務める下村です。この記事は、「最高のデジモンプロデューサー」を目指しながら、デジモンファンの皆さんにさまざまなレポートを発信していこうという連載企画です。
本日は、第2回〈プロット〉編をお届けします!
7月30日に開催される「デジフェス2022」で、新作映画『デジモンアドベンチャー02(仮題)』の冒頭シーンが公開されることが発表されましたね!
今回は、木下プロデューサーが、監督の田口智久さんや脚本の大和屋暁さん、スーパーバイザーの関弘美さんと「プロット」について打ち合わせをしてきた時の資料の一部を持ってきました。
ここまで粛々と制作が進められてきた新作映画ですが、その過程で初期段階に行われる行程のひとつが「プロット作り」です。
「プロット」とは、作品の物語の大筋が書かれているもの。シナリオ作りに入るまでに、作品のテーマになるような場面や、簡単な設定など、「何を描く作品なのか?」を決めるための工程です。確定したプロットは、脚本やキャラクター設定など、このあとに続くいろいろな作業のいわば“基礎”になるということのようです。
まず、これまでの『デジモン』アニメシリーズのプロットはどのようなものだったのかを調べてみました!
見つかったのは、劇場版『デジモンアドベンチャー』のプロットです。
こちらは関プロデューサーが保存していた当時の資料。その頃は、FAXで送られてきたものをチェックしていたとのことです。これは本当に初期段階のもののようですね。タイトルが『デジタルモンスター』になっている点や、舞台設定、主人公の名前が、我々が観た実際の映画とは異なり、ここから改稿されていったんだと想像できます。そのなかでも、登場人物の一人である「ヒカリ」という名前や、額をくっつけて「トモダチ」という点など、要素として残っているものもありますね!
そして今回の『デジモンアドベンチャー02(仮)』のプロットですが・・・
このプロットが書かれる前に、プロデューサーから今回やりたいと思っていることが伝えられ、それをもとに4人で打ち合わせをした後、“たたき”としてあがった1稿目がこちらだそうです。
そして、すみません…。1ページ目からネタバレ必至なワードが沢山散りばめられているため、黒塗りされてしまいました。読むことが出来るテキスト部分も、このプロット1稿からはかなりの変更がなされているそうです。思っているより重要な情報が詰め込まれているとのことで、「これが限界」と言われてしまいました。しかし、1番はじめに書かれたことは、作品テーマとして残り続けているとのことです!
〈今回のまとめ〉
▶「何をする作品なのか?」プロットは作品の大筋をまとめた、いわば“基礎”!
▶“基礎”になるため、納得いくまで何度も改稿を繰り返す場合がある。それにより、面白い作品へと昇華していく!
さて、このプロットからどんどん作品作りは広がっていくのですが、新作映画はどのような形にしたのでしょうか…!?「デジフェス2022」で、冒頭シーンの最初の目撃者になってくださいね!
次回は、キャラクターデザインのレポートを発信する予定です。お楽しみに!!