11月26日に発売開始した「VITAL BRACELET BE デジヴァイス-VV-」。現在放送中のTVアニメ『デジモンゴーストゲーム』に先駆けて登場し、物語でも活躍をみせた新たなデジヴァイスの発売を記念して、関係者のスペシャルインタビューを前編・後編でお届けします♪
前編となる今回は、この商品の魅力について、開発担当者にたっぷりお話をうかがってきました!
ムレモン:株式会社バンダイ グローバルトイ企画部 所属
デジモンパートナーズスタッフ:デジモン好き30代
▶後編・『デジモンゴーストゲーム』アニメスタッフへのインタビューは[こちら]!
DPスタッフ:まずは自己紹介をお願いします。
ムレモン:「VITAL BRACELET BE」を始めとしたデジタルモンスターの液晶玩具の企画・開発を担当しているムレモンです。去年まではDimカードに収録するドット絵作成のハンドリングなど、サブ担当として開発業務の一部を担当してきました。今年からはメイン担当として、プロモーションから企画まで「VITAL BRACELET BE」デジタルモンスターに関することを幅広く担当させてもらっています。YouTubeの「デジタルモンスター25th記念番組」などをご覧頂いた方などは知ってくださっているかもしれません(笑)。
DP:なるほど! 「デジモン」との出会いや好きになったきっかけは何でしょうか?
ムレモン:凄くありきたりですが、「デジモンアドベンチャー」でデジモンの魅力に取りつかれた人間の一人です(笑)。好きになったきっかけは、きっと多くのデジモンファンの方と同じだと思います。「テイマーとデジモンの絆」「繋がり」がデジモンの良さだと思っていますので、それを玩具から感じてもらえるような商品作りを心掛けています!
DP:それでは、「VITAL BRACELET BE」について教えてください。基本的な遊び方は「バイタルブレス」と同じだと思うのですが、「BE」となって進化した、注目ポイントはどこでしょうか?
ムレモン:一番大きいのは「デジモン」に個性を持たせられるところです。今までは、バイタル値以外、育成デジモンが同じだとステータスも同じでした。なので「VSメモリー」やアプリでのバトルは、運で勝敗が決まってしまう部分が大きかったんです。ですが、「VITAL BRACELET BE」では、テイマーのトレーニングでデジモンの各パラメーターを伸ばすことができるので、同じデジモンでも育てた人によって違いが出てきます。
DP:具体的に、パラメーターはどのようなものでしょうか?
ムレモン:攻撃力の「AP」、体力の「HP」、命中率・回避率に関わる「BP(バトルポイント)」の3つです。例えばAPだけを伸ばせば、命中すれば一撃のダメージが大きい攻撃特化型 のデジモンに。BPを伸ばせば、細かく攻撃を当てながら相手の攻撃を積極的に避けていく回避型のデジモンになります。
DP:そこにデジモンの属性やバイタル値が複合的に絡み合って勝敗が決まるんですね。
ムレモン:はい。APはパンチトレーニング、HPはクランチ(腹筋)、BPはダッシュを、ユーザーがトレーニングすることで伸ばすことができ、判定が「GOOD」で5ポイント、「GREAT」で10ポイントのステータスが上がります。
DP:そこに今回はトレーニングでステータスを伸ばす期間が決まっているんですよね。
ムレモン:デジタマから生まれて、100時間からカウントダウンする「タイマー」が設定されています。トレーニングでステータスを伸ばすことができるのは、この100時間以内なんです。
DP:なるほど、成長段階ではなく、1体に対してのステータスを伸ばせる期間が決まっているんですね。100時間ずっとデジモンに密着してトレーニングすれば、どんどんステータスが伸ばせるのでしょうか?
ムレモン:各ステータスの上限は999です。なので、1回のトレーニングが約30秒で、各トレーニングをすべて「GREAT」でクリアしたとして、タイマー100時間のうち約150分頑張れば、理論上は全ステータスをMAXにすることができます。
DP:相当な努力が必要になりますね…(笑)! ちゃんと努力した分だけ、デジモンが強くなっていくんですね。
ムレモン:さらに今回からパラメーターの合計値から算出される「ランク」があり、一定の数値に達するとD→C→B→A→Sと上がっていきます。デジモンをどれだけ頑張って育てたかひと目でわかる指標になっているので、自分の努力が可視化され、自慢できる要素になればと思っています。
また、トレーニングの「スクワット」をすることで「PP(フェイズポイント)」が入手できるようになりました。これは今までの「トロフィー」と同じ内容で、獲得数が進化条件の1つになっています。
DP:それでは、進化条件は「時間」「バイタル値」「バトル回数」「勝率」と「PP」なんですね。
DP: 今お聞きしたように、遊びの内容が大幅進化していますが、本体自体もいろいろ進化していますね。
ムレモン:今までのお客様アンケートでお声の多かった、日常生活に耐えうるIPX4相当の防滴機能を搭載し、バンドの長さも延長しました。さらに別売りの交換バンドはカラーバリエーションがあるので、「VITAL BRACELET BE」のテーマである「個性」を、本体の色でも出してもらえればと思っています。
DP:その他、細かいこだわりなどありますでしょうか?
ムレモン:液晶画面のサイズはそのままに、日常生活でも使いやすいように本体をこれまでの「バイタルブレス」と比べて、10%薄くすることに成功しました。また、どこの画面からでも下ボタン長押しでHOME画面に戻れる仕様や、本体内で進化条件がチェックできる機能を追加しました。小さいことですがユーザーの皆様のストレスが軽減できればと導入しています。
DP:本体で進化条件が確認できるのはとても便利ですね。開発中に苦労した点はありますか?
ムレモン:「デジヴァイス-VV-」の本体の色は難航しました。カノーヴァイスモンなどの体の色味をイメージしているのですが、「これ!」という色になかなかたどり着けず、工場から届いた何十本もの微妙に色が違うサンプルを並べて、どの色が一番良いか見比べながら決定しました。パッケージの色もそれに合わせて特別な色のインクを使用して、よりカノーヴァイスモンのイメージ色に近くなるようにこだわりました。
DP:そのお話を聞くと、パッケージは捨てられないですね(笑)。
DP:新しいアプリ「VITAL BRACELET ARENA」についても教えてください。
ムレモン:今回はPVPバトルで、遠く離れた人ともリアルタイムでバトルすることができるのが大きなポイントですね。あらかじめ決められたバトル回数でポイントを競い合う、ランキング制の大会を定期的に開催する予定です。
DP:今回はPVPバトルとデジモンの管理が、アプリでできるんですね。毎日の遊びのルーティーンは、「バイタルブレス」とは大きく変わらないのでしょうか。
ムレモン:そうですね。ただ、育成した先の戦う相手が、NPCではなくテイマー、人がいることは大きな変化だと思います。自分が育てたデジモンと、他の人が育てたデジモンの魂の削り合いを楽しめるので、これまで以上にアプリを使う意味、玩具でデジモンを育てる意味が出てくるはずです。また、「VITAL BRACELET ARENA」には、「バイタルブレスラボ」から「バイタルブレス」を経由してデジモンを移行することが可能です。思い出のデジモンは、ぜひ連れてきてください。
DP:良いですね。オメガモンを苦労して育て上げた思い出があるので、ぜひ連れていきたいです。
ムレモン:僕も、最近やっとラグナロードモンを育成しました。自分が担当した商品ということもあって、思い入れ深いですね。
ムレモン:「VITAL BRACELET BE」と同時発売する「BEMEMORY ガンマモンDim」の中にも、特定ジョグレスで進化するシークレットデジモンがいるので、ぜひ見つけて育ててみてください。他にも新規の完全体デジモンがたくさん収録されているので、育成を楽しんでいただけると嬉しいです。
DP:Dim自体もADVENTUREで進化ルートが増えるのは、ワクワクが増しますね。
ムレモン:あと、Dimの特定のデジモンを倒すと、バックアップに1体デジモンが追加され、育てられるようになっています。例えば「デジヴァイス-VV-」購入特典の「インペリアルドラモンDim」では、道中のとあるデジモンを倒すとリーフモンが仲間になるので、そのまま育成してブイモンルートとのジョグレスを目指すことが可能です。
DP:今回「VITAL BRACELET BE」発売時点では、「BEMEMORY ガンマモンDim」「BEMEMORY デジタルモンスター 25th Anniversary Dim」「BEMEMORY インペリアルドラモンDim」の3種が遊べるとのことですが、今後の発売されるDimの予定を教えてください。
ムレモン:「デジモンWEB」内「デジ民投票」の結果でADVENTURE解放デジモンが決まる「ドラゴン系BEMEMORY」と「ビースト系BEMEMORY」が、来年2023年2月発売予定です。現在、「ビースト系BEMEMORY 」の投票が開催中ですので、たくさんの投票をお待ちしています! また、アニメ『デジモンゴーストゲーム』の内容にそった「BEMEMORY」も登場予定です。こちらも楽しみにしていてください。
DP:今後の野望があれば教えてください!
ムレモン:今回、アプリを使用してオンラインでリアルタイム大会ができるようになりました。ルームマッチの機能もあるので、大勢のみなさんと「デジモン」で楽しい時間を共有できるイベントが開催したいと考えています! また、ファンのみなさんが盛り上がれるプロジェクトを色々動かしていきたいと思うので、今後も応援をよろしくお願いいたします!
DP:ありがとうございました!
※画像はイメージです
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