​YouTube最終話配信記念!『デジモンフロンティア』振り返りインタビュー♪
2023/03/14
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2022年4月から東映アニメーションミュージアムチャンネルで毎週1話ずつ期間限定配信してきた『デジモンフロンティア』。ついに最終回である第50話「時を越えて! 新たな伝説の始まり」が公開となりました。1年間一緒に見てくださった皆さん、ありがとうございました!

デジモンパートナーズでは、当時アシスタントプロデューサーとして製作現場を支えてくださった馬場さんに突撃インタビュー♪『フロンティア』の魅力をまだまだ発見していただけるよう、色々なエピソードをお伺いしてきました。

馬場厚成さん:東映アニメーション総務部次長/東映アニメーションミュージアム統括

デジモンパートナーズスタッフ:デジモン好き30代

第50話「時を越えて! 新たな伝説の始まり」(最終話)

▶配信は[東映アニメーションミュージアムチャンネル]へ!

※2023/3/24(金)あさ11時59分まで配信中

※日本限定の公開です


DPスタッフ:本日はよろしくお願いします!早速ですが、久しぶりに最終話をご覧になっていかがでしたか?

馬場:20年前ではありますが、当時のことを色々と思い出しました。最終話の見どころの一つといえば、やはり最後にして最大の敵ルーチェモンですね。声優の中尾隆聖さんは私も関わった別作品の中で印象的な敵キャラを演じてらっしゃいましたので、そこから発想を得て「是非に」と推薦したように記憶しています。誰もが納得のハマリ役で、私自身とても好きなキャラです。 

DP:最終話でルーチェモンが襲撃する渋谷駅は、自由が丘の街と並んで『デジモンフロンティア』の始まりの舞台ともいえますね。どのように選ばれたのでしょうか? 

馬場:それまでの「デジモン」シリーズにもいえることですが、『デジモンフロンティア』でも、時代の1歩先をいくような要素を意識して取り入れたいと考えており、私自身が好きだった自由が丘の街と東京屈指のおしゃれな路線・東急東横線をセットで推薦しました。入社して東京に来たばかりの頃、東横線出身の同期に沿線の良さを刷り込まれた過去があり、印象がとても良かったのです。また、当時の東横線の渋谷駅は小さいながらもヨーロッパのターミナル駅のようで、洗練された雰囲気が大好きで舞台に推しました。現在は無くなってしまったのが残念です(注:2013年に地下へ移転)。監督を務めた貝澤幸男さんと2人でロケハンに行ったのですが、その頃バリアフリーに関する法改正があり、当時少し珍しいエレベーターが設置されていたのを見て、早速本編の第1話に取り入れることにしました。

DP:馬場さんは劇場アニメ『デジモンテイマーズ 暴走デジモン特急』のプロデュースもされているように、鉄道好きとして知られていたと伺いました。その知見が『フロンティア』にも発揮されたのですね!

馬場:トレイルモンの登場は貝澤さんのアイデアだったような記憶がありますが、私の知見も一助となっていたなら嬉しいです。『デジモンフロンティア』では渋谷駅地下にトレイルモンのターミナル駅がある設定なので、実際に東急東横線の渋谷駅が地下に移転した時には、不思議な縁を感じました。

また、久しぶりに本編を見ると、現在も変貌を続ける渋谷駅はもちろんのこと、当時は最先端として取り入れた携帯電話(ガラケー)のメッセージ画面に”古さ”といいますか、”懐かしさ”を感じたのは印象的ですね。

貝澤さんによるトレイルモン

DP:当時の思い出として、台本をお持ちいただきました。少し黄ばんだ紙の色に20年の経年を感じて、感慨深いです…(笑)。表紙も裏表紙もすごく素敵ですね!テンションがあがります。 

馬場:台本のデザインも当時はアシスタントプロデューサーの仕事でしたので、こだわって作りました。本の冒頭に入る製作スタッフ名は、当時はスケジュール的に間に合わず空欄で製本されることもよくあったのですが、私はできるだけ関わった方の名前を入れるよう意識して作っていたのを覚えています。

DP:確かに、スタッフさんの名前が2ページに渡ってしっかり記載されていて貴重です。そして、オープニング曲・エンディング曲の歌詞まで入っているのですね!

馬場:オープニング曲といえば、「FIRE!!」に決まった時のエピソードを思い出しました。みんなで話し合って決めたのですが、なぜか当時のスタッフたちは一般的に選ばないような曲を選びがちで…(笑)。候補にあがったデモ曲の中から、一風変わった独特な曲を選ぼうとしていたんです。でも、当時の音楽プロデューサーが一言、「この曲以外考えられない!これこそ王道ソングだろう!」と言い切って、みんな目が覚めました(笑)。

DP:それが「FIRE!!」だったんですね。他のデモ曲も気になるところですが、「FIRE!!」に決まって本当に良かったです(笑)。

DP:お話は尽きないですが、最後に馬場さんにとっての『デジモンフロンティア』を教えてください。

馬場:和気あいあいとしたスタッフに囲まれて、楽しくのびのびと企画・製作に携われていたことを覚えています。とにかくアイデアマンである貝澤監督のもとで、自由度高く新たな世界観に挑戦した作品でありつつ、これまでの「デジモン」シリーズと変わらず、関プロデューサーが描くキャラクターの魅力が光る作品でした。子ども向けとしては重くアンバランスな印象を受けるシーンもあるかもしれませんが、その違和感が逆に子どもたちの共感を生み、引きつける要素となったように思います。

DP:これからも何回でも見たい作品です。本日はありがとうございました!


《「デジモンフロンティア」配信情報》


■無料配信(期間限定)※2023/3/24(金)あさ11時59分まで

Youtube東映アニメーションミュージアムチャンネル

第50話「時を越えて! 新たな伝説の始まり」(最終話)


■見放題配信

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フロンティアのファンに作品への熱い想いがあるのと同じく、創り手さんにも様々な思い入れやエピソードがあるんだとわかって、ワクワクとてもうれしかったです。フロがますます素敵に思えてきました。
子ども向けとしては重い面は確かにありましたが、私のような大人ファン(ちなみに私はいちシングルマザーとして泣きながらフロを見てきたので)ならずともその重みの何たるかはキッズにしっかりと伝わったと信じています。
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2023/03/15
フロンティアの配信ラストに当時のアシスタントプロデューサーで
あった馬場さんからお話を聞けるとは!!!また貴重なインタビュー記事でo((>ω< ))o

読んでて色々おぉ!!となったのですが、その中でも特にルーチェモンの声が中尾さんになったのは、推薦だったということや、自由が丘や渋谷がフロンティアで舞台として選ばれた理由も知れて嬉しかったです!

舞台については、少し大人になって聖地巡りをしたのですが、その時、作中の1話の時間に自由が丘から乗って1話を実体験してみたことがあるのですが、
その時電車の色や風景、そして電車の乗り継ぎ時間まで、かなり忠実すぎていたことに感動していたんですが、
そういうところは鉄道好き??の馬場さんのお力だったのかな?とか、今回色々読んでて思っちゃいました。
※暴走デジモン特急の方も鉄道の動きや各キャラがいたり乗ったりした場所とか諸々も追ってくのも楽しくてこちらも凄くお気に入りです(笑)


あと、台本のデザインも当時はアシスタントプロデューサーさんの仕事だったり
OPが決まった理由も聞けたのもすごく嬉しかったです!
今回も本当に貴重な方へのインタビューをありがとうございましたo(≧∀≦)o
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2023/03/14
あらためて、かけがえのないフロンティアでした!最高!
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2023/03/14
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