現在、予約受付中の「SuperCompleteSelectionAnimation D-3ver.本宮大輔/一乗寺賢」&「デジモンペンデュラムCOLOR(1 NATURE SPIRITS オリジナルシルバーブルー/2 DEEP SAVERS オリジナルブルーオレンジ/3 NIGHTMARE SOLDIERS オリジナルレッドブラック)」! 異なる魅力を持つ2つの玩具について、それぞれの開発担当者にその魅力をインタビューしてきました!
Nさん:株式会社バンダイ グローバルトイ企画部所属。SuperCompleteSelectionAnimationシリーズ企画開発担当
ササキさん:株式会社バンダイ グローバルトイ企画部所属。デジタルモンスターCOLOR/デジモンペンデュラムCOLORシリーズ企画開発担当
デジモンパートナーズスタッフ:デジモン好き30代
DPスタッフ:まずは商品の詳細と、「SuperCompleteSelectionAnimation D-3」の注目ポイントを教えてください。
N:「デジモンアドベンチャー02」の選ばれし子どもたちが使っているデジヴァイスを、今回は「SCSA」シリーズで立体化しました。従来の「ディーアーク」や「ディースキャナ」と同様に「なりきりアイテム」として、作中に出てきた進化シーンや、作中で登場した各機能を表現した玩具になっています。今までにも「カードスラッシュ」や「手をかざしてスキャン」などのギミックがありましたが、今回は「音声入力機能」が搭載されています。作中で本宮大輔が「デジメンタルアップ」と叫ぶことでデジモンがアーマー進化するシーンがありますが、それを再現することができるんです。
DP:それは面白い機能ですね!
N:そして、液晶画面に表示される「進化シーン」も作中にかなり近い表現に仕上がりました。「ディーアーク」の時はデジモンが進化する映像はありませんでしたが、今回はちゃんと進化シーンの映像が収録されています。さらに「ディースキャナ」の時にもありましたが、「SCSA D-3」同士で通信もできるんです。通信することで、特別なボイスや演出、「Butter-Fly」が聞けたりするんです。
DP:次に制作するうえでの苦労話があれば教えてください。
N:実はD-3には「デジモンアドベンチャー02」のアニメ設定イラストと、当時のWiZさん(現プレックス)で制作した元となる設定イラストの2種がありました。元の設定はディティールが細かく描かれており、当時の玩具はこちらをもとに制作されています。アニメの設定は元の設定からアニメで描きやすいよう多少簡易的に描かれているのですが、今回は「なりきりアイテム」という側面を重視し、アニメ設定に準拠し形状を作っています。とはいえどちらの設定でも大事な要素がありますので、各署の設定と意見を参考にさせていただきつつ、形状を落とし込むのに苦労しました。
DP:そんな裏話があったんですね…! 具体的にはどのように形状がかわったのでしょうか?
N:サイズがすこし大きくなり、アンテナの長さが当時品に比べて長くなっています。また液晶画面が少し左側に寄っていましたが、今回は全くとは言いませんが、左右対称に近い形状になっています。
DP:そうなんですね…!
N:他に苦労点としては…収録するセリフの選定や搭載する機能を考えるために、「デジモンアドベンチャー02」を何回も何度も繰り返し鑑賞しました。作品の中でデジヴァイスがどのような描かれ方をしているのか、どのような機能を持ったアイテムとして使用されているのか、しっかり確認するためです。収録するべきセリフを文字に起こししながら見直すため、かなりの時間がかかったので、そこも苦労した点です。
DP:1番楽しそうな作業ですが、やはり時間がかかる分大変なのですね。
N:楽しい反面、大変ですね(笑)。繰り返し見すぎて、セリフを覚えてしまいました。
DP:細かすぎて伝わらないのであまり言っていないこだわりポイントはありますか?
N:実はD-3の本体と中央部分のボタンの色が違うんです。知っている人は知っているかもしれませんが、これは設定画でも違う色の指定が入っていて,本体はパールのような白、ボタンはオーソドックスの白になっています。設定に合わせて微妙に色を変えているところが、外観のこだわりポイントです。あと今回は、音を鳴らすのでスピーカーをできる限りさり気なく入れ込みました。斜めから見るとわかりやすいのですが、本体下にスリットがあり、ここからスピーカーで音を出すようにしています。スピーカーは外観を崩して目立ってしまうので、見た目を崩さず音をきちんとと出ることを目指しました。
DP:最後に、ファンの方々にメッセージをお願いします。
N:ぜひ触って、「なりきり」を楽しんでいただけると幸いです。モンモンメモでも少し触れさせていただきましたが、今回のボイス収録時に立ち会ってい頂いた角銅博之さん(「デジモンアドベンチャー」「デジモンアドベンチャー02」シリーズディレクター)からの要望もあり、アニメ本編にはない「シークレットボイス」を収録することができました。詳しくは遊んでみてのお楽しみですが、選択画面など細かいところまでチェックしていただければと思います!
DP:それでは、「デジモンペンデュラムCOLOR」の注目ポイントを教えてください。
ササキ:「デジモンペンデュラムCOLOR」は、商品名そのままですが「デジモンペンデュラム」が、カラー液晶で楽しめる玩具になっています。発売済みの「デジタルモンスターCOLOR」シリーズから引き続き、充電池内蔵で充電ケーブルはUSB Type-Cに対応して電池交換不要になり、本体サイズもほぼほぼ当時品そのままになる様に新規設計を行いました。「デジタルモンスターCOLOR」との大きな違いとして、「デジモンペンデュラム」でお馴染みの「ペンデュラム(振り子)」と「ジョグレス」機能が追加されています。また、「ジョグレス」に纏わる部分ですと「NATURE SPIRITS」には当時品には収録されていなかった、ジョグレスで進化可能な完全新規デジモン「トラロックモン」が収録されています。
DP:新規デジモンはかっこよくて、とてもビックリしました!
ササキ:ありがとうございます! あと「デジタルモンスターCOLOR」とちゃんと通信バトルができるようになっているのもポイントです。通信バトルすることで「デジモンペンデュラムCOLOR」側で、「デジタルモンスターCOLOR」シリーズの背景画像をゲットできるので、「デジタルモンスター」の背景画像で「デジモンペンデュラム」のデジモンが育成できる、不思議なアレンジもできるようになりました。
DP:一緒に遊ぶことで、様々なメリットがあるんですね。
ササキ:あと、トレーニングやバトル時の「ペンデュラム」のアクション中に画面表示される「READY!」や「COUNT!」の画面にも色をつけています。本体を振っていくと、「COUNT!」の画面の色が変わっていくのですが、この変化する「COUNT!」の画面の色を「READY!」の時に表示された色に合う様に振っていただくとベストな攻撃が出る、サポート機能も入れました。そのような、カラー液晶ならではの遊びやすさも追加しています。
DP:「デジモンペンデュラム」当時の攻略本の本体を振る回数の表記がすごく印象的でしたが、そこを本体自体がフォローするようになったんですね。すごく面白いです。「デジタルモンスターCOLOR」時にあったファンの要望などを、反映された箇所はあるのでしょうか?
ササキ:進化させたことのあるデジモンを振り返り確認できる「アルバム機能」は、元々入れたいとは思っていたのですが、要望もございましたので追加させていただいた機能です。「デジタルモンスターCOLOR」に比べて、収録デジモン数が各バージョンで全18~20体ずつから、今回の3バージョンですと各バージョン全32体ずつに増えていますので、より意味のある機能になりました。
DP:「デジモンペンデュラムCOLOR」での苦労話はありますでしょうか?
ササキ:「デジタルモンスターCOLOR」の時からなのですが、背景画像とデジモンがどちらもカラーのドット絵になり、更に背景画像も変更可能になったことで、背景によってはデジモンがどこにいるのか見えづらくなってしまうものが発生したため、視認性を良くするための調整を細々したことですね。
DP:調整とは具体的にどのようなことでしょうか?
ササキ:デジモンや背景画像の色味の濃淡等を細かく変えていく様な作業になります。ドット絵のデータをパソコンの画面上で見た場合には気にならなくても、実際に玩具の液晶画面上で表示してみると違った印象になる為、液晶画面と睨めっこしては、ドット絵を調整し、また液晶画面と睨めっこするの繰り返しでした。中にはどうしても見づらくなってしまう組み合わせもあり、どこまでを許容とするのか等、非常に悩ましい作業でした。あとは重ねてになりますが、カラー液晶&充電池内蔵化をしつつも形状、見た目を当時品に近づけるための調整もありましたので、画面の中の表示も、外見も、気をつける点が多く大変でした。
DP:ちなみにカラー液晶と充電池が内蔵になったことにより、サイズが収まらない懸念はあったのでしょうか?
ササキ:「デジタルモンスターCOLOR」と同様に、ほんの少しだけ厚みが厚くなりましたが、ほぼほぼ一緒にすることができました。「ペンデュラム(振り子)」機能でいうと、当時品は本体を振ると反動で内蔵された金属アームのようなものが動き、接点に触れると電流が流れてカウントされるという様なシステムで動いていました。今回はその部分を「加速度センサー」というデジタルでカウントするシステムに変更しているのですが、振った時の感触は当時のままにしたいと思った時、その感触を表現する機構が収まらない可能性がでてきたんです。そこは設計チームの努力でなんとか収めてもらい、今のサイズ感に落ち着くことができました。
DP:細かすぎて伝わらないのであまり言っていないこだわりポイントはありますか?
ササキ:先ほど背景画像の話をさせていただいきましたが、私がどうしても入れて欲しいと言って、「デジモンペンデュラム」の発売当時にテレビCMで放送されていて、今回の商品のプロモーションビデオにも登場している「海パン男」の背景画像を搭載させていただきました。各所から「本当に必要?」とメチャクチャ言われましたが、どうしても譲れませんでした。一定の条件を満たすと入手できるので、ぜひこの背景でデジモンを育成してもらいたいです。
DP:思わぬこだわりが聞けました(笑)。
ササキ:他にも、「デジタルモンスターCOLOR」では自分のバージョン以外の全バージョンと通信すると、ファイル島の背景画像がゲットできたのですが、「デジモンペンデュラムCOLOR」側でも「デジタルモンスターCOLOR」の全バージョン(Ver.1~5)と通信すると同じようにファイル島の背景画像が手に入るので、全部お買い上げいただいている方は、ぜひ試してみてください。
DP:これは遊びがいがありますね!
ササキ:また「デジタルモンスターCOLOR」発売時には「デジモンペンデュラムCOLOR」を発売するか未定だったんです。ですが、仮に「デジモンペンデュラムCOLOR」が出た場合のことを考え、「デジモンペンデュラムCOLOR」で使用する為の攻撃エフェクトを「デジタルモンスターCOLOR」側にも収録していました。なので、通信バトル時には「デジモンペンデュラムCOLOR」側が放った攻撃エフェクトを「デジタルモンスターCOLOR」側でも表示可能となっております。ひっそりと仕込ませていただいた仕様ですが、支えてくださったファンの方々のお陰で日の目をみることができました。ありがとうございます。
DP:最後に、ファンの方々にメッセージをお願いします。
ササキ:皆様の応援がありましたら「デジモンペンデュラムCOLOR」シリーズを、引き続き続けていきたいと思っておりますので、ぜひ手にとって遊んでみていただけますと幸いです。
DP:素敵なお話ありがとうございました!
※画像はイメージです。
※画像や掲載内容は開発中のものです。実際の商品とは異なる場合があります。
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