続きです。

場面が少し戻りますが、キメラモンから落ちたしずくがグリフォモンに変化するところは、グリフォモンはキメラ系とはいえ合成型ではないのですが、メタルガルルモンの相手としては相応しかったと思います。
完全体から究極体が生まれたような状況ではありますが、元はセフィロトモンだったので何とも言えません。
ともかく、スピード自慢同士の対決でしばらく拮抗した上で、チャンスを逃さずグレイスクロスフリーザーを放って決着というのは良かったと思います。

それから、今回は味方全員が少なくとも初回は技名を言っていたので安心しました。
やはり技名コールがあると気分が上がります。

また、ミミがヒカリを励ます場面は、ミミの純真な思いがヒカリの心を動かし、光の紋章を強く輝かせたことで（画面には出ませんでしたが）、太一とウォーグレイモンの傷を癒やし、復活に繋がったのではないかと思いました。
これは初代「アドベンチャー」と、その小説版の内容からの推測なので、紋章についての説明も無い今作の内容だけでは単なる都合の良い奇跡にしか見えないとも思いますが。
ともあれ、最後の場面でのヒカリの信頼に満ちた表情は特に良かったです。

ただ、やはり今作のヒカリには病弱設定は無いようで、「光の紋章の持ち主は、その強すぎる力のために、免疫系が未熟なうちは病弱になる」と勝手に想像していただけに少し残念です。

全体としては、今回は進化バンクや同じ動作の使い回しが多めで、だからこそ丁寧な描写が可能だったのだろうなと感じ、今までの進化シーンで進化バンクを簡略化したり省略したりしたのは悪手だったのではないかと思いました。

次回は最終回ではないようですが、最終決戦に9話もかけるのは現実的ではないので、あってもあと5話ということになり、全員が究極進化するには話数が足りません。
完全体への進化は途中加入組を除けば史上最速だと思われるのに、究極体が揃うのは最終回直前というのは、ペース配分に問題があったのではないかと考えざるを得ません。
実はミレニアモンが初代でいうヴェノムヴァンデモン枠で、まだ戦いは終わらないという展開になるのであれば、わからないでもないかも知れませんが。