2024年10月17日から「デジモン」とアプリゲーム『メダロットS』のコラボが開催中! 今回は、コラボ機体をデザインされた「tyuga」さんと、メダロット総合プロデューサー「うのへえ」さんに直撃インタビュー! 前編となる今回は、「デジモン」や「メダロット」への思いや、コラボのきっかけの裏話を語っていただきました。
【tyugaさんプロフィール】
デザイナー、イラストレーター。『メダロットS』ではキャラクターと各種機体のデザイン・イラスト、『デジモンカードゲーム』ではイラストを担当。
【うのへえさんプロフィール】
イマジニア株式会社所属。メダロット総監督。
人生に影響を与えた存在
――tyugaさんは「デジモン」の大ファンとお伺いしました。まずは、「デジモン」との出会いを教えてください。
tyuga:液晶玩具『デジタルモンスター Ver.4』を買ってもらい遊んだのが出会いです。その後アニメ『デジモンアドベンチャー』を見て、ハマっていきました。
――好きなデジモンや、好きになったきっかけ何でしょうか?
tyuga:「Ver.4」から初めたということもありますが、一番好きなのは、昔からずっと「メガドラモン」です。なので、アニメでもっと活躍してほしかったなと、今でも思っています(笑)。
「デジモン」をさらに好きになったきっかけといいますか、僕に影響を与えたという意味で言いうと、As’まりあ※さんの存在が大きいです。X抗体が登場した際、As’まりあさんがデザインされた「オメガモン(X抗体)」を見て、「すげえかっこいいな!」と衝撃を受けたんです。
そこから、作品を楽しむだけではなく、「デザイン」や「イラスト」などの観点を持つようになりました。自分が「こんな仕事をしたい!」と、イラストレーターやデザイナーを志すようになった点で、大きな影響受けたと思います。
※デザイナー、イラストレーター。「デジモン」では主要なX抗体のデザインや『Figure-rise Standard Amplified』シリーズの監修などを担当。
――「メダロット」で一番好きな機体は何でしょうか?
tyuga :「メダロット」ゲームはずっと「クワガタバージョン」を買ってきてたので、やはり「ロクショウ」に思い入れがあります。「シンザン」も好きで…ちょっと好きな機体が多すぎて…(笑)。ですが、思い入れでいったら「ロクショウ」がぶっちぎりで一番です。
――tyugaさんは、小さい頃は絵を描くのがお好きだったんでしょうか?
tyuga:幼稚園の頃から絵を描くこと自体が好きでした。あるロボットアニメのイラストレーターさんのイラストを見たことから始まり、「デジタルモンスターカードゲーム」でX抗体が登場したときの衝撃で、趣味だけでなく、僕も同じように仕事としてイラストを描きたいと思うようになりました。
――人生に大きな影響を与えているんですね。それでは、今回の「デジモン」と「メダロット」のコラボは3回目ですが、初めてコラボをすると聞いた時の印象を教えてください。
tyuga:「メダロット」も幼少期からとてもハマっていただけに、好きな二大コンテンツがコラボすると聞いたときは、それはもう嬉しくて、夢のようでした。当初は「エイプリルフール」だけだったのですが、それでも嬉しくて、一生の思い出に残るぐらいの喜びです。
この第1回目のコラボは、僕にとって、As’まりあさんとのコラボでもありました。
As’まりあさんがメダロット型のデジモン「オメダモン」をデザインされて、僕がオメガモンのメダロット「オメガナイツ」を描いたんです。なので、僕にとっては本当に夢のようで、すごく思い入れが深い企画です。
――人生に影響を与えた方とのコラボは、感動もひとしおですね。ちなみに、うのへえさんはこのコラボの仕掛け人側だと思うのですが、どのような意図で実施されたのでしょうか。
うのへえ:たまたま交友があった東映アニメーションの方と「難しいかもしれないけど、一緒になにかできると面白いですね」というぐらいの、食事の席での雑談が最初でした。関係各所との調整も必要で、いろいろな可能性を模索する中で、エイプリルフールならと実現の道筋を見つけてスタートしました。
その時点で東映アニメーションのご担当者さんとも「エイプリルフール(嘘)がきっかけですが、実際にコラボできる日をちゃんと夢見て進めましょう」と話をしていたので、翌年に『メダロットS』と『デジモンリアライズ』さんとのコラボが実現するまで繋げられて、1枚の絵からスタートした企画がきちんと広げられたので楽しかったです。
tyuga:本当に嬉しかったですね。
うのへえ:そもそも「デジモン」と「メダロット」は、誕生年が同じなんです。X(旧Twitter)でも、「#1997年同級生」というハッシュタグをつけましたが、遊んでくれている人たちも同世代だと思うので、関係者だけでなく、その人たちも楽しめるし絶対喜んでもらえるよねと、話をしてスタートしていました。なので今、tyugaさんが喜んでいたという話を聞いて、やってよかったとひしひしと感じました。
「デジモン」らしさと「メダロット」らしさの共生
――tyugaさんは、コラボ最初の「オメガナイツ」から携われていたということで、「デジモン」を「メダロット」へとデザインするに当たり、意識したことは何でしょうか?
tyuga :第一はやはり、元のデジモンのデザインを大切にすることです。「メダロット」は、構成上4つのパーツに分けないといけません。その時にどうしても、デザイン上変更を加える箇所がでてきます。そのどうしても変更を加えなければいけないところに、「メダロット」らしさを詰め込んでいき、完成させていきました。「ガルルメタル」というメタルガルルモンを元にしたメダロットもデザインしましたが、やはり体型が全く違うので、どう落とし込むか一番悩みました。
――なるほど…!
tyuga:人型であれば、デフォルメ化に近いので、落とし込みはしやすいんです。ですが、ただデフォルメするだけではメダロットにならないので、多いディテールをどう省略すればいいか、ネジっぽいモールドを入れたほうがよさそうかなど、どうしたらロボットらしい、メダロットらしい見た目になるかを考えていきました。
メダロットは四脚もいますが、頭部と脚部の分割という構成が決まっていますので、そのまま「犬」「狼」のような体型は表現できないので、メタルガルルモンは工夫が必要でした
うのへえ:例えば、犬をモチーフとした「シアンドッグ」というメダロットがいますが、四足歩行するデザインではなく、両足で立つ人間のような形になっています。ガルルメタルも二脚型のデザインラフもありましたが、どうしても元のデザインから変わりすぎてしまうため、もっとメタルガルルモンに近づくために工夫していただきました。
なので胸の位置に顔のデザインを入れ込み、上部のミサイルを本当の頭部にするアレンジで、パッと見ちゃんとメタルガルルモンの体型ように見えるデザインにしました。これは本当に良いアイディアでしたし、ファンの方に喜んでもらえていた面白さだったと思っています。
――ありがとうございました!
後半では、今回のコラボで追加された新機体についてお話していただきます!お楽しみに!
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