3名の人気イラストレーターが、デジモン愛をたっぷりこめたオリジナルイラストを描き下ろしてくださる、『デジモンアドベンチャー』× イラストレーターコラボ企画(企画詳細は[こちら])!
直撃インタビューの第3弾は、藤ちょこさん! デジモンとの出会いや思い出、イラストに込めた思いを語っていただきました。
【プロフィール】
千葉県出身、埼玉県在住のイラストレーター。 ライトノベルやソーシャルゲームなど様々なジャンルで活動中。
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奥深さを感じる物語が魅力
――「デジモン」との出会いを教えてください。
TVアニメ『デジモンアドベンチャー』をリアルタイムで見ていて、それがデジモンとの出会いでした。
当時8歳、ちょうどタケルと同い年でしたね。
進化シーンで楽曲がかかり文字がばーっと流れる演出が未来的でかっこよくて、「なんだかすごいアニメが始まったぞ…!」と感じていました。
――印象に残っているストーリーや、魅力を感じたところはどこでしょうか?
特に好きなのは東京編です!
現実世界にどんどんデジモンが出てくるところが、本当にデジモンたちがこの世界に存在しているように感じてすごくワクワクしていました。
「ヴァンデモンを倒したー!」と思ったら「強くなって復活しちゃった…えっアグモンとガブモンがワープ進化!?」みたいな、怒涛の展開が畳みかけるようにやってきたのもアツかったです!
今回のコラボ企画をきっかけに『デジモンアドベンチャー』を見返しまして、改めて東京編、好きだなあと実感しました。
今見ると、大人たちのほうにも感情移入してうるっとくることが何度もあり、私も大人になったんだなーとしみじみ…。特に泉家のエピソードが涙腺にきます。
こういった奥深さも『デジモンアドベンチャー』の魅力ですね。
――他にも、特に好きなキャラクター・エピソードがあれば教えて下さい。
エピソードで特に印象に残っているのは21話「コロモン東京大激突!」です。
今までデジタルワールド上で物語が進んでいたのが一転、現実世界に戻ってくるという衝撃と、それまでと雰囲気も少し違っていて、いい意味で怖さを感じるような演出が、強烈に印象に残っています。
大人になってから、21話の演出をご担当されたのが細田守さんと知ってなるほどー!と思いました。構図と陰影のこだわりがすごいですよね。
キャラクターでは当時パタモンが好きでした!
ぽてっとしたフォルムに、パタパタと一生懸命飛んでいる様子がとにかくかわいくて女児心に刺さりまして、よくスケッチブックに落書きしてました。
なかなか進化せず非力そうなパタモンがエンジェモンに進化して皆のピンチを救う、という展開も当時びっくりして印象的でした。
ちなみに『デジモンアドベンチャー02』では一乗寺賢くんが推しです。カイザー様時代から好きだったんですがワームモンの消滅や過去エピソードが重すぎて…!立ち直ってくれて本当によかった…。
『デジモンテイマーズ』ではクルモンとインプモンの掛け合いがかわいくて大好きです!また見返そうかなあ。
「Butter-Fly」を聞きながら挑んだイラスト
――今回のコラボレーションのお話を聞いたとき、どのような印象を受けましたか?
本当にびっくりしました。子どもの頃から慣れ親しんでいたコンテンツに、こうしてお仕事で関わることができるなんて信じられない気持ちでした。
嬉しくて舞い上がると同時に実は不安もありまして、私の普段の作品をご存じの方はわかると思うのですが、デジモンとはおよそ対極の位置にある絵柄なので、本当に私が描いていいのかな…と。ただ「こんな機会は二度とないかもしれない!」と思い、とにかく全力で描かせて頂きました。
――コラボレーションイラストは、どのような思いを込めて描かれましたか。
毎週楽しくアニメを見ていたあの頃の思い出や気持ちを、キャンバスに込めて描きました。
またそれぞれの子どもたちとデジモンの関係性を考えながら、生き生きとした表情やポーズになるよう心掛けています。太一・ヒカリ兄妹、ヤマト・タケル兄弟を隣り合わせで描いたのもポイントです!
制作中はTVアニメ『デジモンアドベンチャー』のオープニングテーマである「Butter-Fly」を繰り返し聞いて気持ちを高めていました。
「Butter-Fly」はなんというかこう…すごく元気が出るし、同時に懐かしさで胸がきゅっとなり泣きそうにもなるというか…聞いているといろんな感情があふれてきます。
高校受験や大学受験の時に元気を出したくて聞いていたり、学校の友達とカラオケで入れて皆で歌ったり等、私自身の人生の思い出とも密接に関わっている曲です。
――コラボレーションイラストで、「細かすぎて伝わらない」こだわりポイントがあれば教えて下さい。
ほんとに細かいポイントなのですが…髪の毛の上に眉を重ねて描かなかったところです!
私は普段、キャラクターの前髪に眉を重ねて描く作風なのですが、当時の設定資料を拝見したとき、「髪の毛の上に眉を描かない」と繰り返し書かれていたのが印象的で、キャラクターデザインのこだわりのひとつだと感じ、そこは忠実に守って描いてみました。
デジモンの絵柄と、自分自身の絵柄のすり合わせには苦心しました。
悩んだ結果、形状は極力本家に寄せつつ、色味で少し私らしさを出す、みたいなバランス感覚で制作しています。
デジモンファンの皆様にちょっとでも気に入ってもらえる、認めてもらえる一枚になっていたら嬉しいです。
藤ちょこさん、貴重なお話ありがとうございました!
イラストレーターコラボ企画・制作秘話インタビュー第1弾
▶カエルDXさんの記事は[こちら] https://digimon-partners.net/content/magazine/11841/
イラストレーターコラボ企画・制作秘話インタビュー第2弾
▶美好よしみさんの記事は[こちら] https://digimon-partners.net/content/magazine/11866/