デジモンファンの皆様にはデジモンレベル(成長、進化段階)があるべきだ、然るべきだとお考えの方も多いと感じます。私もそう考えており、強さを測る指標のひとつとしては勿論のこと、古参目線で言えば育てた成果が目に見える形になるという大事な要素です。
然し、アニメが始まって、しかもその影響力の大きさを思い知らされる度、デジモンレベルが逆に仇になっていないか?と疑問を同時に抱くようになりました。強いデジモンにはより強いのを…と一方的なインフレをし、後続に下位の脅威が現れたら最強形態でオールオッケーとなる事が物語の前提となってしまう恐れがあります。それが成長冒険物語、リスキーな進化が伴うならばあまり問題にしようとは思わなかったのですが、いかんせんアニメの敵デジモンは「野生生物」ではなく「侵略者」たることが往々にしてあり、その侵略行為はスキあらば何時だってデカいのをやらかせる訳ですよ。それなのに物語序盤は弱めのデジモンから始まるってのはご都合がよろしくはないかと。それを解消するかのごとくアーマー進化やデジクロスが出たようですが、それも尽く不評だったらしく、長らく二の足を踏む事態を招いたとも思います。なおアドコロではいきなり強敵に出くわしてデウスエクスマキナたるオメガモンを突然出したり進化が早くてドラマがないという感想が出るのもこの弊害に依るのかもしれません。
ただ、初代デジモンアドベンチャーでは、弱点発見で格上を倒したり、進化後により下位に退化してしまうデメリットがあるなどバランスはある程度取れてた部分はありますが。