デジモンアドベンチャーシリーズには、人間の美徳を内包した「紋章」、そしてそれの元となった?古代のアイテム、「デジメンタル」があります(時系列は設定から予測してしまいました)。
そのことについて最近思うことがありますが、
①何故デジメンタルは古代の或る日見られなくなってしまったのか?
②基礎8つ以外の紋章は何故「無かった」のか?
今までは真面目に考えなかったテーマですが。

考察A①:デジモンの進化に効率が悪かったから。
書籍には「使用できるデジモンは限られている」とされているため、弱肉強食の生存競争に不利で、廃れていったのだと考えられます。その世界の当時では誰が適してたかなんて判らなかったでしょうに。
考察A②:デジタルワールドに要らない…どころか有害だったから。
何で優しさや奇跡、運命の紋章が無かったのか?という問いに、メタ的に言えばアニメの予定になかったといえば身も蓋も無いですが、先述のようにデジモンの住まう世界の環境下では優しさは身を滅ぼす仇となり、また奇跡や運命はデジタルワールドそのもののバグやノイズだろう、それが私なりに出した答えです。だからデジタルワールドから一度排除され、抹消されたのでしょう。
実は一番言いたかったのは②のテーマで、最近、「優しさで損をした」という人の嘆きを多く見るようになり、不安定な世相の中、余裕が無くなって自分の事で精一杯になっている方々が多いことが察せられます。奇しくもそれは、まるで昔の世、否それより前の原始的な生物の世界―それこそデジモンの世界観まんまとも取れる状態ですね。
そこまで深い意図は無いはずですが、皮肉にもデジモンアニメでデジモンの世界が欲したのは、人間が持っていたであろう正義、美徳なのでしょうね…。